遠鉄ベトナムへ赴任して、ふと頭に浮かんだ初歩的な疑問
「社長業って、いったい何時に出社するべきなんだろう?」
これまでは「上司よりも早く出社するべきか?」「メリハリを意識して、早すぎず直前すぎない時間にするか?」など、どこか自分軸で考えて行動していたように振り返ります。
自身が会社のリーダーとなり、「経営者として適切に判断して行動するのが当たり前」と言われてしまえばそれまでなのですが……(笑)。 試行錯誤する中で、無意識のうちに習慣化し、今の私の大切な朝のルーティンになっていることがあります。
それは、スタッフが出社する前に席に着き、出社してくるスタッフを笑顔で出迎えることです。
バイクで20kmを走ってくる仲間たちへ

弊社では、朝と終業の挨拶を日本語で行っています。 スタッフ全員が「おはようございます!!」と、私と元気に声を交わしてデスクに着く。いつの間にか私の中ではこれを「朝の挨拶運動」と名付け、毎朝スタッフを出迎えるようにしています。
というのも、ハノイでの通勤事情は日本と大きく異なります。 スタッフは皆、オートバイで通勤しており、中には約20kmもの道のりを毎日バイクで走ってくるスタッフもいます。ハノイの天気は急変しやすく、突然の大雨や日常茶飯事の猛烈な交通渋滞の中をくぐり抜けてやってきます。
そんな背景を知ると、朝の挨拶は単なるマナーではなくなります。 「今日も無事に出社してくれたことへの感謝」と「元気な顔を見られた安心感」。 それが交わす一言に凝縮されていて、私にとっても一日の仕事始めの大きな活力になっているのです。
初歩的なコミュニケーションこそ、丁寧に
正直に明かすと、日本で勤務していた頃は、いつの間にか「あいさつ」の本当の意義が形骸化し、コミュニケーションの初歩を疎かにしていたかもしれない……と反省するばかりです。
もちろん、私自身がもっとベトナム語を話せるようになれば、会話の幅はさらに広がっていくはずです。でもまずは「今できること」から。毎朝の元気な挨拶を着実に習慣化し、仲間との信頼を積み重ねていきたいと思います。
今日もハノイの朝は賑やかです。 それでは、一日の始まりです。
